
てなわけで
私の中では「心の無い人」として
それなりに面白い位置にいた東野幸治。
「全日本心の無い人選手権」があったら
間違いなく
高田純次か東野幸治の一騎打ちになるだろう。
それでも東野はいまだピンで何かをやるにはもう少しだが
「行列のできる…」では紳助のボールを拾って返す重要な役目があるし
(番組では紳助も
東野あって成立している部分もある)
東野ならではの辛辣な突っ込みで
紳助の会話の輪郭をより浮き立たせているのだ。
感嘆符付の相槌も
「最低ですね〜!」「え〜こというわ!」「アホか!」
タイミングを計ったようなピンポイントぶり。
それでも一つ一つに対する彼の心の入れ具合は
枯葉ひとつの重さも感じられないんだけどね。
そして
特にこの「歌スタ」
深夜に「カラオケが得意で、あわよくばプロになりたい」
という男女が集い
金の卵か否かを
プロデューサーらに物色される番組だ。
こないだは
女の子達ばかりが
歌姫と言われるような歌手の歌を歌って…
その間、審査の目で見ている音楽関係者誰も「延長ボタン」を押さなかったのだ。
(これは、その挑戦者の歌をもっと聴きたいか、
もう結構です帰りなさい…かどうか明暗を分けるボタンだ)
審査員席のプロの目はもっともだし
みんな借り物のようないわば小器用とも言える歌いこなしよう。
オリジナリティのある挑戦者はいなかった。
落選して肩を落とした挑戦者が
ハデハデしく、騒がしいテーマソングに乗せて
ターンテーブルのように退場する舞台が悲しい。
しかし一回一回東野は
「え〜!いや〜…
よかったって思ったんですけど…」と言う。そんな役目だし
やけにいい人に見えるじゃ〜ないか。
でもよく見るとその目にはやはり、
誠意なさげなお気楽さが漂っている。
ほんとにいいって思ったの?東野くん!責任とる?って言われたら
きっと
「とるかあ〜!!!!んなもん!アホぉ!ボケぇ〜!」って怒鳴りそうである。
しかし、その白々しさと
その場限りのおざなりさが案外見てる分には救いだ。
無言の肯定より
「あのキャラ」だから嘘っぽい一言が「東野が惜しがっている?」
となり
挑戦者の自尊心を保つことだろう。
東野は言ったそばから忘れてるだろうが。
最近は
ダイアモンド☆ユカイをイロモノ審査員として
よりオカシク見せようとしているため
東野は役割として「普通の感覚の人間」として徹しようとしている。
しかし
ユカイを見る目の奥に
「ドアホ!」
「あるかぁぁあああ!」
「いい加減にしませんか?」
と言いたげな攻撃的な光が見える。
しかし審査員の前、一応へりくだってる東野のジレンマが
たいそう趣き深い。いとをかし。
「歌スタ」
まあどうでしょうね〜。いい歌手も輩出はしていますが
私の中では
「カラオケが上手い」→そのくらいでプロになろうとする
のは基本的に甘いと思うので
自分の歌をこしらえて自分の表現で歌うのがいいと思いますが。



