2008年05月20日

島田紳助とカンボジア学校計画

島田紳助2.gif


さて

芸能人や漫画家等に絵を描かせ、それをオークションし、
集まったお金で
カンボジアに学校を作る計画を実行に移しつつある紳助だ。



みんな「かわいそう」という時点で
どこかから見てるんですよ!

たった1つ学校作るだけじゃ全然意味がないんですよ。
世界中には何十万という学校を必要としている。
なんも変わらないんです。
でも…それでもないよりはあった方がいいと思うんです。


これにはぐっときたし、大いに納得もしたし

この否定から入って最後に人を納得させる話術にも唸った。


そして

顔の見えない慈善事業ではなく
まずカンボジアの貧しい子と仲良くなり
その子のために」という思いで
プロジェクトを実行に移したい。


なんて人情味あり、資金も確実に集まる構想だろう。



さて
そこまではよい。

そうして
多くの芸能人や漫画家らが
目的の為に時間を割いて絵を描き
その絵はオークションに出されることとなり

また、その絵を
「芸能人や漫画家のファン」
「自分のお金をカンボジアに落としたいという人」
お金持ちの有志が競り落とす為に集まった。


数ある感動の場面

しかし紳助はいつも以上にドライわせ
感動を引かせてしまうのだ。


例えば

アグネスが、そもそもこの企画の発案をしたということで
番組中盤に出てきた彼女。
「こんなにお金が集まって嬉しい…」と
感極まって涙ぐむアグネスのコメントのあとに
紳助もやや涙ぐみながらも…
「俺も泣けてきた…
ハイ!二人が『いい人』に見えたところでオシマイ!
と皆に渇いた笑いをもたらす。


終始こんな感じで

徹底的に露悪に走るのだ。


その前も上戸彩が
「私一緒にカンボジアに行ってもいいです」の言葉に
「それならもっとイイトコ行こう」

「学校とは言わずリゾートホテルやらバンバン作って」とか散々ふざけていたりもした。


オークションで
競り落とした女性に対しても
「見てみい、あの歳であんなに綺麗なのはやっぱただものじゃない」
などと誉めて
「ハイ、もうええやろ!いっぱいお金出して貰ったし、
気分よう帰ってもらわんとな!」

などと、気分よくするどころかとして笑いにする。


とにかく

何度も泣きそうになりながらも
何度も涙を引っ込めさせられた。

「どうしてこの絵を?(高額で競り落とした人に)」
「猫の絵が欲しくて」
「そんな言うてくれたらみんなで描きますよ」

「なんで来はったん?暇やったんでしょ

高田延彦の出品にも
「これケース高いし元とれたら中味入れ替えたらいいし

キャラクターデザイナーの吉田すずかさんの絵を
250万近い金額で落とした人に
なんでこんなモンに?あ…いやいや」

石坂浩二の絵を母へのプレゼントの為に
高額で競り落とした男性が
ハンバーグ屋さんというので
「石坂さんが食べに行きますわ!」と言ったあと
「どうせタダにしてくれるし…」と後ろを向きながら言ったりする。

たまに
そんなことまで言うのサイテーというとこまで
徹底的に露悪になる紳助…

皆は苦笑



この意図は

芸能人や有名な人がカメラの前で何かしようというのは
愛や自己満足を越えて
偽善だったり売名だったりすることもあり
そう見られる覚悟も芸能人側に充分に認識して貰いたい
…ということか?

確かに紳助の中に意地悪な目が潜んでいて
そこに座る芸能人にいくらなら買う?」などと訊いて
本来お金を多く持っている芸能人の反応を見ようとしているし

「芸能人の絵」というものと「芸能人そのもの」の存在を
値踏みされるというシュールな現実にも
堪えろ
「これに堪えられれば絵を寄せた『いい人』になれる」
と言っているようにも思える。

そしてお金を抱えて来た人にも
感謝しながら「よくぞこれにそこまで」という驚きを隠さない紳助。

そもそも上から見ている我々…
自分達のしようとしていることに
自分達で感動するのもだろう?

と言おうとしているのだろうか。。。

感動で固めまくった24時間テレビ的なものへの挑戦状なのか。

ただ単に
素晴らしいことをする紳助」という目で見られ
政治家に押されることを危惧しての嬉しいアガキなのか。




きっと紳助は
「この企画を『ただの感動ものにしてしまう』ことこそが
偽善になってしまう」
と思っているのだ。

号泣番組にしようと思えば簡単だ。
しかし
感動的な空気の中、ひとりクールな目を保ちながら
笑いの力で自分の渇いた視点に引き寄せる。


ほんとの意図はどこか不明だが
すんなり感動させてくれないとこに
いろんな角度から慈善事業を考えた。

出品者一覧とエピソード

結果として
学校が建つ

その後の運営費用にまで回るくらいの多額のお金が
確かに集まっている

有志が一丸となるプロジェクトの結果が
素晴らしい形を残そうとしている。

その中での紳助のシュールな視点
人間の奥底をえぐるような部分もあって度外視はできない


そんな紳助もの凄く絵が上手い

来週が最終回。
posted by 彩賀ゆう at 00:56| 大分 雨 | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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