2008年08月20日

チャン・イーモウの演出で口パク少女

口パク少女.gif

てなわけで

報道ステーションを見てたら
加藤千尋がチャン・イーモウ口パクの件を切り込んでいた。

すると千尋に答えて

私が決めた演出のひとつだ、よくあること。
騒がれるとある程度予想はしていた。
芸術性を高めるためだ。
そこだけを問題視しないで欲しい。

てなことを

悪びれもせず、堂々と述べるチャン・イーモウ。



いやおかしいってば

チャン・イーモウ
素晴らしい監督だが

もはや芸術性を高めることだけを考えている。

この少女替え玉演出

それを聞いたときの世間一般の人が受けるイヤぁな感じ
多分想像もつかないんだろう。嘆くしかない。

大人同士の納得づくの「顔だけ」「声だけ」演出は確かによくある。
スタイルがいいと言われているキャメロン・ディアスの映画にだって
脚タレ」が使われたりするくらいだ。

でも今回のこの2人

歌声だけを使われた7歳少女
容姿だけを使われた9歳少女

お互い「え…そんなことするの?」って思ったはずだ。
大人の事情で部分的な扱いを受ける理不尽をどう消化したんだろう。

丸め込み方として

7歳少女には
「君、歌声凄くいいんだけど、ちょっと表情固いよね
…7歳だし仕方ないか
今回は表情豊かなお姉さんに歌う姿だけやってもらうよ
(親御さんに)あ…もちろんギャラは出しますよ」

9歳少女には
「君は最高にチャーミングだね〜。
歌は演出上『少しい声』がいいから
その子の歌声に合わせて可愛く歌うフリしてね」

もう
そんなことを考えただけで
頭を掻きむしりたくなるほどイヤだ。


だいたいからして
歌声少女、この子を使ったって悪くなかったと思うのに。

それにこのビジュアル少女
私は観た途端
かわいい」というより「寒気」がしたけど?

機械仕掛けのような空々しさ
媚び媚びの上目遣いと貼りついた笑顔に
親に捨てられて身を売っているような物悲しさを覚えた。
子供らしさとは違う。
個人的にあまり好きじゃない。不気味だ。
中国じゃちょっとしたタレントらしいが。



中国の大手ポータルサイト「新浪網」は13日
「林妙可VS楊沛宜、
人気があるのはどちら」
というネット投票をしたそうだ。

林妙可ちゃんがビジュアル少女
楊沛宜ちゃんが歌声少女

歌声少女楊沛宜ちゃんが圧倒的人気のようだ。

楊沛宜ちゃんに
「姿が出なくて、残念ではありませんでしたか?」
と問えば
「全然。オリンピックでは、縁の下の力持ちがいっぱいいるし、
私の歌声を使ってもらえて大満足
と答えた…という。

誰かに優しく説得されたような
優等生的答えだ。
そこがまたせつない。

中国、韓国、北朝鮮…
これらの国に
「女はしければしいほどいい」という思想があるのは確かだ。

日本だってそんな傾向がないとはいえないが
やはり情の部分でも
ばっさり」といかないのが日本。

中国、韓国、北朝鮮…
太古から今に至るまで権力者の周りに選りすぐりの美女がいるイメージ。

女は権力者に気に入られてこそ。それには美貌。
なんてこった!


しかし今回の演出
中国の内部でも反感を買ったという部分で
少し安心もした。歌声少女が人気というのも。




日本でいうとどんな感じなのか

子供の頃の安達祐実が口パクをし
歌声が米良美一

ちょっと違うか。



やけに思い出すのが
ドラマの中で
工藤静香の歌に合わせて
口パクを強いられた仲間由紀恵

この場合はどう考えたって
歌手として活動したかった過去もあり
仲間由紀恵の方が屈辱だったと思う。


芸術性を高めていくと

結局
それぞれの人間の部品を集めて、
演出上の美しい「ひとりを作るようになる。

使われた部分の「栄光」だけ喜べればいいが
すり替えられた部分の「傷」
表に出せないだけ根深く残るんじゃないだろうか。


今回
チャン・イーモウが
演出だ。何が悪い」というような姿勢で
開会式の苦労も重ねて語っていたわけだが

あの一糸乱れぬ統制と完璧に近い芸術性の高さを見る限り
この少女達だけにとどまらず
泣く泣く理不尽な条件を飲まされた若者…なんて大勢いそうで怖い。
posted by 彩賀ゆう at 00:38| 大分 ☁ | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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Excerpt: 夏が過ぎ、検索エンジンから訪問されるラッシュもなくなりました。 宿題を辻褄合わせするために、 の文字を検索窓に打ち込む姿と言うのが、涙を誘います。。 人によっては理解されない方も居られるよ..
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