
さて
オリンピックももうたけなわ
柔道も金メダルが続き
最初の最初に闘った谷亮子選手の話は
マスコミ的に今は昔となりにけりという感じだが
私も色々で更新ができないままでいました…
しかしやはりこの人のことだけでも取り上げたい。
それはこの人の今回の頑張りは
他のアスリートと性質が違うように思えるからだ。
勿論他のアスリート達のそれぞれのドラマも沢山知った。
オリンピックを目指す悲喜こもごもの物語。
しかし大抵は
「自分を制すれば競技に全神経を傾けられる環境」にある。
最高齢の法華津さんも「定年後」に再び五輪を目指し成就したようだ。
思えばヤワラちゃん
記憶に残る名言を考える天才ともいえる。
「最低でも金 最高でも金」で自分を追い込み
「田村で金 谷でも金」で
「二つの名前で金メダルを獲ること」を幸せ溢れる目標とし
さらに
「ママでも金」と早々に言い放った。
しかしこの「ママ」
実際の子育ての大変さを経験する前に言い放った言葉だ。
「子育て+家事」と「五輪で金を目指せるレベルの柔道」
私は子育て未経験だが
マイペースで毎日絵を描いているだけでも
なかなかツライときがある。
好きなことであってもこの始末なのだ。
だからもうこれらを両立しようと考えた時点で
ヤワラちゃんは「神」だと思う。
実際の子育てを始めての両立…
予想を上回るきつさだっただろうと思う。
だけど
「いや〜…実際子育てしてみたら両立無理っぽいので…てへっ
金は諦めまぁす
そうはしたくないヤワラちゃんがいたと思う。
だったら
育児を丸ごと誰かに託して自分は柔道だけに専念?…いや
そうはしたくないヤワラちゃんがいたと思う。
育児中のママ達にもエールを沢山貰っていたと思うし
きっとそこにも夢と希望を与えたいヤワラちゃんがいたと思う。
そして
「育児+柔道」背中におぶって腕立てをしたりしたという併せワザ
なども編み出したりしたが
だったら育児以外の家事全般は家政婦さんや実家のお母さん等…に
やってもらうってことは?
またまた
そうはしたくないヤワラちゃんがいたと思う。
「ママで金を獲ったけど、殆ど家事育児まかせっきりだったらしいよ」
「なぁんだ」
とは一番言われたくなかっただろう。
旦那さまの谷選手が言うに
「ご飯はできてたし、家はいつも綺麗だった」
何かをおざなりにして柔道に打ち込むなんて言語道断で
「彼との愛あって」のという部分、
幸せ溢れる素敵なマイホームは殺伐とさせたくない…
体を酷使しても死守したいという思いがあったのかもしれない。
柔道という道もまた
中途半端をよしとせず
全てに真摯であれと魂を磨き上げ
熟達した技に変えるものなのかもしれない。
大きな目標をその度
「有言実行」してきたヤワラちゃん
今回は
育児中の葛藤「夫も子供もいて柔道してていいんだろうか」
その迷いは長い間消えなかったという。
(その状況下の彼女をよく知る修造は
今回の試合あと涙しながら「本当に彼女は頑張った」と
心から賞賛していた)
さらに
今回の五輪では
息子が熱を出すという落ち着かない状況にもあったという。
その中で
堂々の銅
3位決定戦の払い腰の機敏さと獰猛とも言えるスキの無さ
とてもかっこよかった。
最初に金メダルを獲ってから
結婚が決まる前の時期のヤワラちゃんは
「鏡を見る回数が増えました」となどとことある毎に言い
何か「色気づいちゃったなぁ〜
いっつもVネックの服で見え方を気にしているし、
何かに出るときはタレントに近い衣装とヘアメイクだし」と
見るものを少し不安にさせた。
このまま水泳の田島寧子のように「女優になります」と
(意地だろうか、ついこの間まで地味に女優を続けていたみたい)
そのようにならねばいいが…と思っていた。。。
が杞憂だった。
「人間の器が違った」んだ。多分。
ストイックさもその辺の人の比ではない。
どこまで自分に厳しい完璧主義なんだろう。
せっかちなマスコミに
進退を訊かれてもいるが
とにかく自分を追い詰めていた今回の五輪の重圧から解放して
心身をゆっくりさせて欲しい。
「育児と家事をしながら銅メダルを獲った女性がいたんだ」
という事実は
燦然と輝いて皆にやる気と愛を与えてくれたと思う。
と言っても並の精神力ではやはり破綻が来るはずだ。
信念の人…そして強くて優しい母。
政府も少子化云々と言ってるばかりじゃなくて
母として凄い人を称えて欲しいものだが。


